un pur..(cooking+cake-ing)

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Manthly Class | DECEMBER 2015

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Chocolat aux raisins | ショコラ オ レザン

1年の中でいちばん寒い季節の到来です。湿度の高い日本では、乾燥して冷たい空気に包まれたこの時期がチョコレートを最も美味しくいただけるように思います。今回のChocolat aux raisins ショコラ オ レザンは、ずっしりと重い食感の濃厚なチョコレートケーキ。チョコレートとバター、蜂蜜を合わせて溶かし、粉とメレンゲ、そして手作りのラム酒漬けレーズンをたっぷり加えて焼き上げます。最後にチョコレートでコーティング。ねっとりとしたチョコレートの生地にラム酒の香りが広がる、シンプルながらとても贅沢な気持ちになるお菓子です。

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ショコラ オ レザンの美味しさの決め手は手作りのラム酒漬けレーズンです。手軽に作れるので、お菓子作りが好きな方は常備しておくことをお勧めします。作り方はとても簡単。煮沸した瓶にレーズンを入れて、浸るようにラム酒を注ぎます。1日置くと乾燥していたレーズンがラム酒を吸ってかさが減るので、レーズンに浸るようにラム酒を注ぎます。あとは冷暗所で保存するだけ。1週間ほどで使えるようになります。量が減ったらレーズンとラム酒を継ぎ足します。私のラム酒漬けレーズンは学生時代、お菓子作りの勉強を始めた時に作ったもの、もう20年以上継ぎ足して使っています。年が経つ毎に香りが深まり、お菓子とともに歩んできた年月を味わうことができるラム酒漬けレーズン。宝物の一つです。

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Pruneaux | プリュンヌ

Pruneaux プリュンヌはプルーンにガナッシュを詰め、コーティングしたチョコレートのお菓子です。お菓子作りの中でもチョコレート作りはとても神経を使います。温度や扱い方が少しでも雑になると、分離してしまったり、口当たりが悪くなってしまったり。特にチョコレートコーティングは作品を作るよう慎重に丁寧に、集中して。そうして仕上げたチョコレートは宝石のよう。だからこそ大切な人への贈り物にしたいですね。

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プルーンは鉄分や食物繊維、ポリフェノールなど栄養価が高く、妊娠時に1日1粒食べなさいと言われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。乾燥したプルーンは硬く、ゴゾゴゾとして食べづらいですが、紅茶で煮るととても柔らかくなり甘みも増します。そのままでもとても美味しいですが、私はタルトや焼き菓子などお菓子作りの材料としてもよく使っています。 今回のプリュンヌもこのプルーンの紅茶煮を使ったお菓子の一つ。チョコレートと生クリームを合わせたガナッシュを種を抜いた穴から絞り入れ、プクッと膨らんだところにチョコレートコーティングします。柔らかなプルーンの果肉と、滑らかな舌触りのガナッシュ。プルーンの酸味とチョコレートの風味。1粒を大切に食べたくなるチョコレートのお菓子です。

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