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manthly class

Manthly Class | DECEMBER 2015

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Lemon drizzle cake | レモンドリズルケーキ

年が明けて新たな気持ちで迎える1月は、心が少し軽くなるように思います。外はキーンと冷たい空気に包まれますが、冬至を過ぎて少しずつ長くなりはじめた日差しがそそぐ部屋の中はあたたか。日向ぼっこをしていると新春という言葉がぴったりと感じます。レモンというと夏のイメージですが、旬は1〜3月。以前訪れた瀬戸内海 生口島で見たたわわに実るレモン畑を思い出します。(レモンのお話はこちら) レモンドリズルケーキはイギリスのお菓子。レモン汁たっぷりのしっとりとしたバターケーキです。旬のレモンの皮のすりおろしを加えると、爽やかな香りが広がり、春を先取りしたような気持ちになります。

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レモンドリズルケーキのドリズル(drizzle)とは霧雨という意味。レモンバターケーキ焼きあがったらすぐに、竹串で表面に穴を開け、粉砂糖とレモン汁を合わせたグレイスを上から流します。ケーキが熱いうちに流すと、グレイスが薄く膜を張り、ガラスのように固まります。酸っぱく、シャリっとしたグレイスがバターの風味をを引き立る、紅茶によく合うイギリスの定番菓子です。

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バターケーキやパウンドケーキなど、最初にバターをクリーム状にするお菓子は、バターの風味を楽しむお菓子が多いです。美味しく作るポイントの1つがバターをきちんとクリーム状に戻すこと。寒い時期は室温も低く、そのまま置いておいても柔らかくなりません。そんな時は、バターの入ったボウルの底を湯に2〜3秒あて取り出してはホイッパーで混ぜるのを繰り返します。マヨネーズくらいの固さになるのが目安です。戻しすぎてしまうとバターの空気が抜けて、固い仕上がりのケーキになってしまうので注意します。電子レンジで戻すことはご法度! そしてもう一つ大切なのが卵の温度。卵が冷たいとせっかくきれいに戻したバターが固くなったり、分離してしまいます。室温が低い場合は、30℃くらいの湯にあてて、卵をあたためます。一度にバターに加えず、10回ほどに分けて少しずつ加えるのもポイントです。

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lemon square|レモンスクエア

レモン好きにおすすめなのが、このレモンスクエア。クッキー生地とレモンフィリングを2層に焼き上げたアメリカのお菓子です。サクサクのクッキー生地にねっとりとしたレモンフィリングがなじみます。フィリングにはレモン2個分の果汁を入れました。甘酸っぱく、冷やしても美味しい爽やかデザートです。

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レモンスクエアはとても手軽!生地を泡立てたり、伸ばしたりする手間もなしで作れます。クラスト生地の材料はバター、薄力粉、砂糖とレモンの皮のすりおろし。冷やしておいたすべての材料をスピードカッターで粉状になるまでかけるだけ。あとは型に入れてギュギュッと押して手で平らにならして焼きます。フィリングも砂糖、薄力粉、レモン汁、卵を混ぜ合わすだけ。ただしポイントはクラスト生地が焼き上がった熱々にフィリングを流すこと。冷めているとフィリングを吸って2層になりません。もう一つは必ず底のある型を使うこと。底のないセルクル型だと、とろみのついていないサラサラのフィリングが流れ出してしまいます。焼き上がったら型ごと冷まし、仕上げに粉砂糖って出来上がり。簡単!

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Lemon rusk|レモンラスク

パンが余ったときにはラスクがおすすめ。今回は爽やかなレモンのラスク。乾燥させたパンに、レモン風味のバターを塗っで焼きます。香りの決め手は皮。レモンの皮をすりおろしてたっぷりと。カリカリ、サクサク、旬の季節のおやつにどうぞ。

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