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manthly class

Manthly Class | DECEMBER 2015

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Fraisier | フレジェ

フレジェとはフランス語で苺の木という意味。フランスでは春先になるとベリー類がマルシェに並び、パティスリーの店頭に真っ赤な苺をふんだんに使ったフレジェが並びます。苺のケーキというと日本ではショートケーキが定番ですが、ジェノワーズ(スポンジ生地)にカスタードベースのバタークリームを合わせ苺をサンドしたフレジェもとても華やか。日本でも苺が旬を迎えるこの季節、フレジェで春の喜びを。

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フレジェに使うのはクレーム・ムースリーヌというバタークリーム。カスタードクリームに泡立てたバターを合わせ、さらにたっぷりと空気を含ませます。この泡立てが少ないと重いクリームになってしまい、軽やかなケーキに仕上がりません。私はふだんは焼き菓子に発酵バターを使っていますが、バタークリームにはカルピスバターがおすすめです。すっきりとした味わいが日本人の味覚によく合うように思います。近頃はあまりリキュールを使うことがなくなりましたが、フレジェには少しのキルシュやコアントローをクリームやシロップに加えるとより華やかに仕上がります。

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Strawberry Cake | ストロベリーケーキ

苺でつくるもう一品はストロベリーケーキ。バターベースの生地に苺をのせて焼いたシンプルなお菓子です。生地は牛乳を少し多めに加えてふんわりとやさしい味わい、生地にもぐった苺はジャムのようにトロトロになっています。一方、グラニュー糖をふりかけて焼いた表面はカリッとした仕上がり。手軽にできるから苺の季節のおやつにピッタリ。生クリームを添えれば春のデザートに。

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苺が旬を迎える3月〜5月頃になると小粒の苺がたくさん手に入るようになります。この季節の酸味の効いた苺はお菓子づくりに最適です。フレジェやショートケーキは小さめの苺を使い、大きさを揃えるときれいに仕上がります。苺をデコレーションに使うときは、水洗いせず、ヘタを取ったらキッチンペーパーで軽く拭きます。洗ったとたんに苺が水分を吸い、クリームやお菓子が水っぽくなってしまうからです。価格も安くたっぷり使える旬の時期に苺のお菓子をぜひ楽しみましょう。

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