un pur..(cooking+cake-ing)

manthly class

Manthly Class | DECEMBER 2015

Photo

Plum cake | プラムケーキ

果物屋さんの前を通った時に甘く香り立つすももの匂いがふっと鼻をかすめると、夏の始まりを感じます。真っ赤に色付いた皮ごとガブリをかじると、キュンとすっぱいあの味。まずはは焼き菓子として楽しみます。ブラウンシュガーにほんのりシナモンが香るコブラー生地に生のままカットしたすももをのせて焼き上げたプラムケーキ。 ジャムのようにとろっととろけるすももの酸味が生地に染み込みジューシーに、まわりはサクッと。焼きたてを取り分けてにアイスや生クリームを添えたり、またつめたく冷やしたり、どちらもおすすめ1品です。

Photo

すももを焼き菓子に使う場合は硬めのものを選びます。8等分に切り分けて、なるべく隙間のないようにきっちりと並べるのがポイントです。すももの下にはコブラー生地。冷やした粉にバターを手早く指先でこするようになじませたら、ブラウンシュガー、スパイス、生クリームを加えてサクッと混ぜたら、手で平らに敷き込みます。少しべとつきますが、すももを上にのせると、見た目がとても綺麗なのと、果汁が染み込みしっとりとした生地を楽しめます。もっと手軽に作りたい方は、キャセロールなどにすももを並べ、その上に適当に生地をのせて焼くこともできます。夏のお菓子は手早く美味しくがいちばんです。

Photo

Plum cream dessert | プラムのクリームデザート

甘酸っぱいすももはクリームとの相性も抜群です。すももを煮詰めたプラムソースと軽く泡立てた生クリームを合わせ、ブランマンジェのような滑らかな食感に仕立てました。暑い季節はのデザートはすっととろけていくような口あたりが美味しさの秘訣、ゼラチンはできるだけ少なくを心がけて作ります。ほんのり淡いピンク色のクリームに鮮やかな赤いソースが美しい夏のデザート。つめたく冷やしてどうぞ。

Photo

プラムソースには真っ赤な完熟のすももを使います。適当に皮ごとカットして、鍋に入れひたひたの水を注ぎます。種の周りも美味しさが詰まっているので加えてます。強火に近い中火にかけ、沸騰したら5〜7分、果肉が全て崩れたら、裏漉します。再び鍋に戻し、砂糖を加えてさっと煮れば甘酸っぱい鮮やかなソースの出来上がり。炭酸やスパークリングワインで割って初夏の香り高いドリンクとして、そのまま冷凍してシャーベットにしたり、また、お肉のソースとして、いろいろ楽しめます。

Photo

Plum compote jelly | プラムのコンポートゼリー

季節の果物をデザートとして気軽に楽しみたい方におすすめなのがコンポートゼリーです。水またはワインに砂糖を加え、沸騰したら果物を入れてさっと煮ます。果物の風味と香りの付いたシロップにゼラチンを加えれば、旬を丸ごと味わえるゼリーに。

Photo

すももの旬は6〜9月と長く、品種が移り変わりながら夏のあいだ楽しめます。最初に出回るのは皮は真っ赤、黄色の果肉の「大石早生」、その後に皮は緑、真っ赤な果肉の「ソルダム」と続きます。ドライのプルーンになる紫がかった色のプラムは西洋プラムです。今回は「大石早生」を使いました。皮が青く、実の硬いものは常温で1〜2日置いておくと真っ赤に色付き程よい熟れ具合に。色がついたら冷蔵庫で保存します。プラムソースやコンポートにゼリーは皮が真っ赤になったものを使うと綺麗な色に仕上がります。

PAGETOP