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Manthly Class | june2019

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Guinness cake | ギネスケーキ

ギネスというと何かの世界記録を思い浮かべる方もいらしゃいますが、ギネスケーキはケーキのチャンピオンではなく、アイルランドGuinness社のギネスビールを入れたフルーツケーキです。 真っ黒な色と、独特の香りが特徴のギネスビールは、大麦麦芽を焙煎してから醸造することで出来上がります。ビールを入れたケーキと聞くと苦いと思われがちですが、ビールの苦みはなく、口の中に広がるのはその香り。生地にはクルミ、ラム酒漬けレーズ、オレンジピールを贅沢に入れ、焼き上がりにアイシングをしました。クリスマスケーキにもぴったりです。

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お菓子づくりが好きな方は手作りのオレンジピールとラム酒漬けレーズンを常備しておことをお勧めします。市販のものもありますが、手作りのものは香りと味が格別。オレンジピールは国産のネーブルオレンジの旬の2〜3月頃に作ります。1年分をまとめて作り、冷凍庫で保存しています。ラム酒漬けレーズンは手間もかからずとても簡単。1度作れば、補充しながらずっと使えます。
ラム酒漬けレーズンの作り方はこちら

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今回のギネスケーキやパウンドケーキのようなバターベースのケーキをつくる際の大切なポイントはバターと卵の温度です。寒い時期はバターを常温に置いておいても自然にクリーム状にはなりません。そんな時は、別のボウルに湯を入れ、バターを入れたボウルを2〜3秒当てては、取り出してホイッパーでまぜることを繰り返します。マヨネーズくらいの滑らかさになればOKです。ひと手間ですが、この作業を丁寧にしておくと、その後の材料もすっと馴染んでまざり、綺麗な生地に仕上がります。
そして、もう一つ大切なのが卵の温度です。バターは油分、卵は水分ですのでまざりにくく、特にパウンドケーキはバターと卵が同量なので、分離しやすい生地。卵が冷たいとなおさらです。なので、寒い時期や、冷蔵庫から出したての卵は、解きほぐした後、ぬるま湯につけて冷たさを取っておきます。こうすることで、生地が分離するのを防ぐことができます。 お菓子をつくる際に、生地のまぜ方や泡立て方も大事ですが、気をつけたいのは素材の温度。それぞれの作業の適温にしておくことが大切です。

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Rum ball | ラムボール

ラムボールはケーキクラムやビスケットなどを砕いて、ラム酒で風味をつけたお菓子。いろいろな国で親しまれ、レシピも様々。旅をした国でその土地のラムボールを探してみるのも楽しいかもしれません。ボール状にした生地をチョコレートでコーティングすればクリスマスやバレンタインの贈り物にも。

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お菓子屋さんではスポンジ生地の切れ端や、割れてしまったビスケット使ってつくりますが、家庭でつくる場合はカステラを代用すると手軽にできます。カステラを細かくちぎり、空焼きしたアーモンドパウダーをふるい、刻んだチョコレート、ラム酒漬けレーズン、オレンジピール、ナッツなどを合わせ、生クリームとラム酒を加えてボール状や俵型にします。あとは溶かしたチョコレートにくぐらせて、固まれば出来上がり。つくり方は簡単ですが、味はとてもリッチ。ぎゅっと美味しさの詰まった小さなケーキのようなお菓子です。フィリングはお好みでどうぞ。

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